日本では本当にやりたいことは何か、わからない人は結構多いと思う。フィンランドに10年住んでみて思うことは、ここでは自分のやりたいことがわかっている人の割合は日本よりも多いと思う。全員にアンケートをとったわけではないので、あくまでも筆者の主観です。
日本での教育は大きな原因ではないかと思う。おそらく例外なく全員が、幼少期にはなにかかにか、興味があること、やりたいことが存在していたはず。学校に入り、団体行動が求められ、同調圧力が働くことにより、本当に自分の中から自然に派生する、興味があること、やりたいことは、だんだんと後ろへ追いやられていくのだと思う。自分の考えよりも、周りの人が認める行動の重要性のほうがよほど大事になり、その結果自分自身の本当にやりたいことはいつの間にか消える。大人になって自分が本当にやりたいことが見つからない人が結構いて、人生が楽しくない、生きる意味が見いだせないなど、苦しんでいる人がいることを考えると、とても勿体ないことだと思う。努力不足、などではなく、むしろ認められようと頑張ったことにより、自分の本当にやりたいことがわからなくなり、苦しむ。なんだか、本当に勿体ないと感じるのは私だけではないだろう。
自分が本当にやりたいことが何かを知っているということは、状況にかかわらず、生きることにおいて最高の武器だろう。